いちごにベストな環境
こだわりの土づくり
高設栽培と土耕栽培の違い
いちご栽培の方法には、主に「高設栽培」と「土耕栽培」があります。
高設栽培は、棚を作って、高いところで栽培するので管理や収穫をとても楽に行うことができます。足元もキレイにしておくことができるので、観光農園にも向いていて、最近人気がある手法です。
土耕栽培は、いわゆる地植えで、うねで高さをつけてはいるものの、低いところにいちごがなるため、管理や収穫をかがんで行わなければならないため、生産者にも負担となります。また、足元が悪くなりやすいことから、いちご狩りを楽しんでいただく観光農園としては少し不利です。
しかし、根を張る範囲が制限されている高設に比べて土耕は根が広がりたいだけ広がり、たくさんの栄養を吸収することができます。たくさんの栄養をゆっくり吸収したいちごは、実が締まったおいしいいちごになります。
どちらの方法も得手不得手がありますが、いちごファクトリーでは「土耕でこそ、お客様に喜んでいただけるいちごを追求することができる。」と考え、土作りにこだわった土耕で試行錯誤を繰り返しながら、「どこよりもおいしいいちご」を追い求めています。
農薬と化成肥料は最小限
農薬を使う量を押さえれば、お客様に安心してお召し上がりいただけるいちごをお届けすることができますが、もう一つ、大事な意味があります。農薬に頼りすぎると、いなくなっては困る虫や土壌菌までも失ってしまい、農業の品質が低下してしまうという問題が起こります。ミツバチの減少などは、その一例と言われています。
肥料についても同様で、化成肥料に頼りすぎると、いちごが無理やり大きくさせられている状態になり、なおかつ徐々に土が力を失っていきます。そうすると、いちごが美味しくならず、味わいも薄くなっていってしまいます。
いちごファクトリーでは、化成肥料をできるだけ使わず、「安定感した収穫を維持しつつ、いちごが本来持つ力を引き出す栽培」を追求しています。そのために、有機物(堆肥やもみ殻など、土壌微生物によって分解され、ゆっくり吸収される栄養資源)をたっぷり入れ、活き活きした土作りをしています。
「おいしい!」を耳にする喜び
もちろん、薬品や化成肥料の力を借りることもありますが、これまでの経験から、これらを少なくしていくほど、やはりおいしいいちごが成り、お客様に喜んでいただけると肌で感じています。
農薬使わない分、管理の手間は増えますし、土作りも重労働ですが、「おいしい!」と喜んでいただいた瞬間、そんな苦労は全部すっ飛んでいきます。
お客様の「おいしい!」と驚いていただく瞬間を目指して、手間暇惜しまず、丁寧ないちご作りをしております。